アジングでの釣り方

アジングがはじめての方へ

アジングでアジを釣るには方法さえ押さえれば簡単に釣れてしまいます。アジングをされている方の中には「アジングは難しい」といわれる人も居られます。しかしパターンをしっかり押さえることによって釣り場にアジさえいれば必ず釣ることができます。ぜひ初心者の方はこのページの釣り方を参考にしていただければ幸いです。

アジのパターンを知る

アジングに限らずルアー釣りにおいてパターン(魚の食性、行動)を把握することが非常に重要です。マッチザベイトと言い、魚が食べている物にルアーを合わせて、さらには動かし方も合わせていくという考え方です。

ではアジングにおいてのマッチザベイトとは、どういったパターンなのでしょうか。アジング黎明期ではメバルなどの外道(狙っている魚以外の魚のこと)としてアジが釣れ、メバリング(ルアーを使ったメバル釣り)の延長上にアジングというものが始まりました。

メバルは小魚を捕食する魚ですから、魚に似せてルアーを動かします。アジングにおいても同様に動かすわけです。この方法は現在でも行われています。しかし釣ったアジのお腹の中には小魚がいない個体の方が圧倒的です(30cmを超える大きいアジを除く)。

ではアジは何を捕食しているか?答えは「プランクトン」です。メバルと同様に小魚を捕食しているアジは少数派でプランクトンを捕食しているアジが多数派です。ですから効率的に、また初心者の方がアジを狙うならばプランクトンパターンに当てはめてアジングをすることによってアジと出会える確率がグッと上がるのではないかと思うわけです。

プランクトンパターン

プランクトンパターンとはどういったものなのか。ということですが、アジがプランクトンを捕食している状況に合わせた釣りの方法です。アジは口が漏斗のようになっており食べ物を吸ったり吐いたりを繰り返す捕食動作をします。アジは(ここからは推測ですが)ワームをプランクトンとして口にいったん入れて、違和感を感じてワームを吐き出す動作をしているのではないかと考えたわけです。

プランクトンは小魚のように泳ぎませんから、ワームを積極的に動かさないことがキモとなるわけです。ここが重要です。このあたりが従来のルアー釣りと大きく違う点なので、他のルアー釣りからアジングに入ってきた人の中には「アジングは難しい」という声が挙がるわけです。

ジグヘッドの動かし方

プランクトンパターンにおけるジグヘッドの動かし方ですが、まずキャスト(ルアーを投げる)した後、リールを巻いて糸フケを取ります。糸フケが取れたらベールをフリーにしてレンジ(深さ)にジグヘッドを沈めます。

上記の図のように、10数えたら10カウントというレンジにジグヘッドが入ることになります。20数えたら20カウントというレンジです。海の中は見えませんから何メートルという単位は使いません(潮の流れの強弱で沈む速さも変わるので。。)

最初はノーカウントから始めて10・20と徐々にレンジを深くしていけば良いでしょう。レンジにジグヘッドが入ったら、ロッドの先が自分の目の高さぐらいになるように立てます。

そして、一切何もしなければ上記の図のように「振り子」のようにジグヘッドが水中を進みます。そのまま何もしなければジグヘッドは手前に寄ってきますが、レンジが最初より深くなってしまうので、ロッドをゆっくり天に向かって突き刺す様に動かします。※あまり早くこの動作をすると逆にジグヘッドは浮いてくるので注意。

うまくいくとジグヘッドは一定のレンジをキープしながら手前に寄ってきます。このジグヘッドの操作方法を「水平フォール」と言います。初心者の方はまずこの水平フォールをマスターして下さい。水平フォールがプランクトンパターンの基本です。

ジグヘッドの重さを考える

ジグヘッドの重さについてですが、私は1gを基本として考えるようにしています。ジグヘッドの重さを決めるときに考えていただきたい要素があります。

①ジグヘッドが重いほど水平フォールのスピードは早くなる。

②ジグヘッドが重いほどリグを沈める力は強くなる。

③ジグヘッドが重いほど遠くへ投げることができる。

④ジグヘッドが重いほどアジの吸い込む力が必要となる。

以上の要素を釣り場の状況(風、潮の流れ、深さ、魚の活性)と組み合わせてジグヘッドの重さを選ぶことになります。

(例)

・ほぼ無風で、潮の流れは緩やか、深さは5mぐらい、活性は不明とした場合、私は0.8g~1.2gのジグヘッドを選びます。ところがすべてのレンジを探ってアジの反応がなければ、活性が低いのではないかと考えて、よりスローに見せるため(①と④の要素)ジグヘッドを軽くします。

・風や潮の流れが強い場合は1.5g~2gのジグヘッドを選びます。(②と③の要素)

このような感じで状況に合わせて考えてジグヘッドの重さを選ぶプロセスもアジングの楽しさの一つです。もし自分の考えが当たってアジが釣れたときは最高です。

ジグヘッドも各メーカーが種々のジグヘッドを販売しています。また、おススメのジグヘッドをご紹介させていただこうと思います。

ワームについて

ワームについてですが、ワームは非常に多くの種類のものがあり初心者の方はどれを購入したら良いかわからないと迷われると思います。

私はプランクトンパターンにおいてはアジの活性に応じてワームをチョイスするように意識しています。

例えば、上記の図のようにAとBのワームがあったとします。Aのワームの方がギザギザしていためワームを動かしたときに強い波動が出ます。つまりAのワームの方がアピール力が強いことになります。Bのワームの方は表面が滑らかなため、あまり強い波動は出ませんが、自然にアピールします。

アジの活性の高いときはAのワームで早くアジにワームを見つけてもらいバイトを誘い、活性が低いときはBのワームで自然に見せてバイトを誘うわけです。アジの活性に応じてワームのボリュームを変えるという考え方です。

あとはワームのカラーですが、好きなカラーをお使いになられれば良いと思いますが、ラメの色は色々なカラーを揃えられることをお勧めします。地域に応じて赤いラメが良かったりします。海域によってプランクトンの色が違うのかもしれません。

アジのアタリを捉える

いよいよアジとのやり取りです。水平フォールで引いてくるとアジとのコンタクトがあるはずです。コツンとかコンッやモソッとしたアタリなど色々です。初心者の方が一番取りやすいアタリは「コツン」と出るアタリです。アタリを感じたら、ロッドを立ててアワセて下さい。この時に手首を返すようにロッドを立てると良いです。大きくアワセてしまうとアジの口が切れてしまったり、もしアジが乗らなかったときに、アジの群れが居るエリアからリグが飛び出してしまい2回目のバイトチャンスを逃してしまうからです。

とにかく違和感を感じたらアワセることがコツです。水平フォール中に全神経を集中させてアタリを感じて下さい。そして手首を返すだけの小さなアワセを入れる。これがポイントです。

アジとのやり取り

うまくアジをフッキングすることができたら、いよいよアジとのやり取りです。ここで注意したいのがドラグの設定です。アワセを入れたときにジッっと音が鳴るぐらいのゆるめの設定にしてください。エステルラインは伸縮性が無いためアワセ切れを防ぐためです。それからアジは口が弱いため、あまり強引にすると口がちぎれて針がはずれてしまうからです。ただし上顎にうまくかかれば針ははずれにくいです。

そしてしっかりロッドを立てて竿のしなりで魚を弱らせてください。ロッドを立てないとアジに主導権が渡ってしまい、なかなかアジが弱ってくれずアジが走りっぱなしになってしまいます。アジが弱ってくれば浮いてきますので、一気に抜きあげてください。ここで注意点があります。豆アジ(~15㎝のアジ)を釣る場合は、抜きあげるまでは水面に浮かせないようにしてください。早く浮かせてしまうと豆アジは魚体が軽いため水面でローリングしてしまい針が外れてしまうからです。

まとめ

長々と解説して参りましたが、以上でアジングの釣り方解説はおしまいです。やり方さえ間違わなければ釣り場にアジがいるかぎり必ず釣れます。何度もこのサイトを読み返していただいてテクニックを自分の物にして下さい。そしてアジングの楽しさを皆様と共有できれば、私自身のこの上ない喜びです。またお役に立てれる情報をどんどん発信してまいります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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